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「高齢者の3人に1人は腰痛や膝痛」。最近の大規模な調査でこうした実態が明らかになっている。膝痛、腰痛を予防・治療しようとさまざまな試みが始まっている。
厚生労働省研究班が2013年、全国の八つの追跡調査をまとめた高齢者中心の1万2000人の分析では、膝痛の割合は32・7%(男性27・9%、女性35・1%)、腰痛は37・7%(男性34・2%、女性39・4%)。この有病率を10年度国勢調査の性・年齢人口比率に当てはめると、膝痛は1800万人、腰痛は2770万人にも上ると推計している。高齢者の生活機能を低下させ、バランスを崩して転倒し、骨折につながりかねない。
国民生活基礎調査(13年)によると、65歳以上で要介護になった理由では膝腰痛の原因でもある「関節疾患」(11%)、「骨折・転倒」(12・2%)を合わせた運動器障害が主因の一つになっている。
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