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余録

「約束は必ず守る。今度が三度目だ…

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 「約束は必ず守る。今度が三度目だ、三度目の正直といきたいな。……人間の生死も、運不運も、三という数字に支配される」。シェークスピアの喜劇「ウィンザーの陽気な女房たち」で主人公の老騎士はいう▲訳に用いられた「三度目の正直」は日本のことわざだが、物事の真偽を確定する「三度目」が特別という考え方は洋の東西を問わぬらしい。「くじは三度」「祝うて三度」「何事も三度」……「三度目」には正直の神さまが宿るようだ▲こちらは「約束は必ず守る」という趣旨なのかどうか。安倍晋三(あべ・しんぞう)首相は今まで2度延期してきた消費税10%への引き上げの来年10月実施にむけた景気対策などを閣議で指示した。ともかくも「三度目の正直」の構えを見せたわけである▲もともと2015年10月実施予定の消費税10%だが、景気への悪影響や国際経済のリスクを持ち出して2度の先送りをした安倍首相だった。こうなればことわざといっても、「二度あることは三度ある」が浮かぶのは成り行きだろう▲増税再々延期の臆測が飛び交い、食料品での軽減税率への企業の準備も進まぬなかでこの増税表明である。すでに実施まで1年を切り、ポイント還元による景気対策も合わせて企業の機材準備を促す策を示さざるを得なくなっていた▲増税を喜ぶ納税者はいまいが、将来への負担のつけ回しに歯止めをかけねばならない少子高齢化社会である。憲法改正に温存した政治力があるなら、まず国民に正直な説明をすべき安倍政権の「三度目」だ。

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