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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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金融市場の変動の「意味するもの」=国際公共政策研究センター理事長・田中直毅

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 先週10月10日の米ニューヨーク株式市場での株価急落をきっかけに、その「意味するもの」を探る作業が世界的に始まった。2008年の金融危機の発端からちょうど10年、そして世界的な金融大緩和の終わりの始まりと重なり、当然の検証作業といえよう。

 世上次の二つが争点だ。(1)順調に切り上げてきた株価水準の調整に過ぎないのか、それとも世界経済の下方修正見通しを受けた潮目の変化か(2)米国発の保護貿易主義発火が引き起こした企業収益悪化を映し出すのか--。

 以上二つの命題は確かに検討に値する。私が別途提起したい命題は、金融市場の売り物である金融商品の魅力度の構造的下落が、米国の金融引き締めの開始によって資金吸引力の低下として露呈した、というものだ。二つの実態を提示する。

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