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象徴として

国民と苦楽を共にする陛下の「平成流」を支え続けた歩みをたどる。

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第3部 美智子さまの歩み/上(その1) 被災者の元へ、早く

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東日本大震災後、初めて避難所を訪れ、被災者を励まされた天皇、皇后両陛下=東京都足立区の東京武道館で2011年3月30日午後(代表撮影)
東日本大震災後、初めて避難所を訪れ、被災者を励まされた天皇、皇后両陛下=東京都足立区の東京武道館で2011年3月30日午後(代表撮影)

 「そちらで何か分かっていることはありますか」「看護職は何か活動をされていますか」。東日本大震災翌日の2011年3月12日、高知市にいた日本看護協会の元会長、南裕子さん(76)の携帯電話が鳴った。皇后さまからだった。

 災害看護の第一人者である南さんは、皇后さまと20年来の交流がある。被害の全容がつかめない中、被災者の暮らしを案じ、現場の状況を知りたいという必死な気持ちが伝わってきた。

 皇后さまは「被災地に一日でも早く伺ってお見舞い申し上げたいが、今行けば現地に迷惑をかけてしまう。いつ、どのように行けるかを考えている」とも打ち明けた。電話は12日以降も続いた。

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