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社説

不正広がる医学部入試 各大学は自発的に公表を

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 大学医学部の入試不正が広がりを見せている。

     昭和大が医学部の一般入試で、2013年から、現役と1浪の受験生に加点する点数操作を行っていた。さらに、同年以降、卒業生の親族計19人を補欠合格者の中から優先的に合格させていた。

     現役と1浪生は、より優れた医学生になっていくことが多いため、将来性に期待し加点したのだという。

     入試は最も公正さが重んじられてきた。小出良平学長らは記者会見し「受験生や社会の信頼を損ないおわびする」と謝罪したが、その認識があまりに欠如している。受験生に知らせないまま裏でこうした行為を続けてきた罪は重い。

     昭和大は、東京医科大が入試で女子受験生や浪人生らを不当に差別したことを契機に文部科学省が実施した調査で不正を否定してきた。

     その理由は、文科省が聞いたのは、性別や年齢で受験生に差をつけていたかどうかだったからだという。大学側は、質問の意図と大学の理解が異なっていたと釈明したが、不正を隠したと言われても仕方ない。

     大学は、調査書などの内容を総合的に評価すると募集要項で告知しているとして、不正の認識はなかったとも強調した。だが、機械的に特定の受験生に加点することのどこが総合的評価なのか。こんな言い分は通らないだろう。

     大学によると、不正が始まった年は13年だ。これは文科省がさかのぼって調査を指定した年と一致する。単なる偶然の一致なのか。そんな疑問も出てこよう。

     第三者委員会が設けられる。不利益を受けた受験生への対応を検討するが、差別はなかったという女子受験生への扱いを含め、改めて真相を究明することも必要だ。

     他にも複数の大学で入試不正が疑われている。東京医科大や昭和大の例は、氷山の一角ではないのか。

     私大といえども、多額の助成金が支給されている。公正な入試を実施する社会的な責任がある。

     浪人生は不利だと受験界ではささやかれている。入試の透明性確保は急務だ。大学人の良心を示すためにも、各大学は早急に学内調査を実施し、合否の判断基準を自主公表するなど対応に乗り出すべきだ。

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