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記者の目

ハンセン病家族訴訟控訴審判決 司法は差別の直視を=前田葵(松江支局)

控訴審判決の日、広島高裁松江支部へ向かう原告ら=松江市で2018年7月24日、三村政司撮影

 ハンセン病患者の家族だった鳥取県の男性(73)が全国で初めて、家族として受けた差別被害に対する国家賠償を求めた訴訟。7月、広島高裁松江支部の控訴審判決は国の責任を全面的に否定し、訴えを棄却した。「男性が嫌がらせなどの差別を受けたのは、母親がハンセン病患者であることが原因ではない」「患者の家族に対する差別は、国の隔離政策以前から存在する」--。国の患者隔離政策を「憲法違反」と認定し、国が差別を作り出したことを認めた熊本地裁判決(2001年5月)の理念、それに基づく政府の謝罪はどこへ行ったのか。私は松江支部の判断に強い疑念を抱いた。

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