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ニッポンの食卓

食育の推進がいわれる一方、偏った栄養、朝食離れ、貧困など子どもを取り巻く食の現状は複雑化している。育ちの現場の今を報告する。

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第4部 誰と食べる?/5 会話はおいしさの隠し味

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たき火で料理を作る地元の高校生ら=東京都世田谷区で、宮武祐希撮影
たき火で料理を作る地元の高校生ら=東京都世田谷区で、宮武祐希撮影

 ●公園で一緒に作る

 日が暮れてあたりが暗くなった10月中旬の午後6時過ぎ。東京都世田谷区立羽根木公園内にある冒険遊び場「羽根木プレーパーク」に、地元の高校生らが次々と集まってきた。自分たちでメニューを決め、一緒に作って食べる「夕食会」の始まりだ。中学生以上が対象で、毎月第2土曜日の午後6~9時に開かれる。この日は高校生6人と20代の会社員3人の計9人が集まった。

 世田谷区は区内4カ所にプレーパークを設置し、委託を受けたNPO法人「プレーパークせたがや」が運営している。夕食会は子どもたちと一緒に遊んだり地域のコーディネート役を担ったりする常駐の「プレーワーカー」も参加する。

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