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油圧機器メーカーKYBと子会社による免震・制振装置の検査データ改ざん問題で、両社が出荷した免震オイルダンパーのうち、7割以上が国土交通省や顧客が指定した基準を満たしていない疑いがあることが、KYBへの取材で明らかになった。中には、性能検査で基準値と40%以上もずれがある不適合品もあった。
KYBによると、不正は2000年から続いていた疑いがあり、免震ダンパーは計1万369本が出荷された。このうち、不適合品やその疑いのある7550本が903物件に納品されていた。制振ダンパーは2万779本が出荷され、問題のある3378本が83物件に使われていた。986物件のうち、検査データが残っていない576物件について、同社が調査している。
免震ダンパーは、地震の力を減衰させて建物に伝わる揺れを弱める機能がある。基準値よりもプラス側にずれるとダンパーの動きは硬くなり、建物に揺れが伝わりやすくなる。逆に、マイナス側にずれると、ダンパーは柔らかくなり揺れ幅が大きくなる。国交省基準では、基準値からプラス・マイナス15%のずれを許容範囲と認めており、顧客との契約では同10%が一般的という。
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