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最高裁

ツイッター裁判官に戒告処分

最高裁からの戒告処分決定を受けて記者会見する岡口基一裁判官=東京・霞が関の司法記者クラブで2018年10月17日午後8時3分、長谷川直亮撮影

 ツイッターで不適切な投稿をしたとして東京高裁から懲戒を申し立てられた同高裁の岡口基一裁判官(52)の分限裁判で、最高裁大法廷(裁判長・大谷直人最高裁長官)は17日、「裁判官に対する国民の信頼を損ねた」として戒告とする決定を出した。裁判官14人全員一致の意見。インターネットへの投稿を巡り、裁判官が懲戒処分を受けるのは初めて。

 大法廷は、岡口氏が犬の所有権を巡る民事裁判の確定判決について「え?あなた?この犬を捨てたんでしょ?3か月も放置しておきながら・・」とツイートした件について「(岡口氏が)裁判官であると広く知られている状況下で、原告の提訴自体が不当だとする一方的な評価を不特定多数に伝えた」と指摘。「原告の感情を傷付け、裁判官に対する国民の信頼を損ね、裁判の公正さを疑わせるものであると言わざるをえない」として懲戒処分に該当すると結論付けた。

 また山本庸幸(つねゆき)、林景一、宮崎裕子の3裁判官は共同補足意見で、岡口氏が女子高生殺害事件を巡るツイートで厳重注意処分を受けた点に触れて「著しく被害者遺族の感情を傷付け、本件より悪質であり、それ自体で懲戒に値すると考える」と指摘。「処分からわずか2カ月で同様に訴訟関係者の感情を傷付ける投稿をした点は、もはや宥恕(ゆうじょ)の余地はない」と断じた。

 分限裁判は裁判官を懲戒処分とするかどうかなどを決める手続きで、対象裁判官の上級裁判所が行う。高裁裁判官の分限裁判は最高裁大法廷が行い、異議申し立てはできず今回の判断で確定となる。

 岡口氏側は9月に最高裁で行われた分限裁判の審問で、「懲戒申し立ては裁判官の表現の自由を侵害する」などと主張していた。【伊藤直孝】

岡口裁判官のツイッター投稿を巡る経緯

<2016年>

6月 男性の半裸画像など3件の投稿について東京高裁長官から厳重注意処分を受ける

<  18年>

3月 女子高生殺害事件の判決について「無惨(むざん)にも殺されてしまった17歳の女性」とツイートした件で、高裁長官から2度目の厳重注意処分を受ける

5月 犬の所有権を巡る民事裁判の判決について「え? あなた? この犬を捨てたんでしょ?」などとツイートし、原告の元飼い主側が高裁に抗議

7月 高裁から分限裁判を申し立てられる

10月 最高裁大法廷が戒告の懲戒処分を決定

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