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社告

「奇跡のガラスを生んだ華麗なるバロヴィエール一族展」 時空超え伝わる美 神奈川・箱根ガラスの森美術館

 <出かけてみませんか 毎日新聞社の催し>

     特別企画「奇跡のガラスを生んだ華麗なるバロヴィエール一族展」を神奈川県箱根町の箱根ガラスの森美術館で開催中です。イタリア・ベネチアのガラス職人、バロビエール家。ガラス工芸を芸術に高めた感性と探求心に迫ります。その見どころを紹介します。

     ベネチアン・グラスは1000年以上も続く歴史の中で、華麗なスタイルと技法を次々と発明・開発し、その栄光の歴史を築いてきました。中でも700年の伝統を誇るバロビエール一族は、各時代の変化に敏感に対応し、常にベネチアン・グラス芸術の先導者として、多くの名工を輩出しています。

     ルネサンス時代、無色透明なガラスを創り出すことは、ガラス職人たちの長年の夢でしたが、その夢をかなえたのが15世紀のアンジェロでした。輝くような無色透明なガラスは、その美しさから「クリスタッロ」(水晶)と呼ばれ、ベネチアン・グラスの黄金時代を築く礎となっていきました。

     19世紀のジュゼッペは、「風にそよぐグラス」シリーズを発表し、世界で大きな反響を呼び、称賛を得ました。淡いピンクの極めて薄く創られた杯身(はいしん)は、見るからに折れてしまいそうな細い脚で支えられながらも、絶妙なバランスで立つ姿が見事です。

     ベネチアの水と光と空気の揺らめきを、そのままガラスの中に溶け込ませてしまったかのような、甘美で幻想的な美しさが時空を超えてにじみ出てくると同時に、ジュゼッペの気迫も伝わってきます。極細の脚で120年間も立ち続けているこの伝説的な作品を、目の当たりに鑑賞できることはとても感慨深い思いです。【箱根ガラスの森美術館館長 岩田正崔】

    繊細な造形感覚

     ピンクのバラと青緑色をした葉が生き生きと表現されたこの作品は、わずか13センチほどの大きさのガラス花器です。透明なガラスとは違い、不透明な作品からは陶器のような印象を受けますが、つや消しされた黒色ガラス地が、色ガラス製のバラの花や葉の鮮やかさを引き立てる効果を発揮しています。

     作者のジュゼッペ・バロビエールは、1914年にベネチアのドゥカーレ宮殿で開催された「花の展示会」にこの作品を出品し、小型花器部門でグランプリを受賞しました。

     当時ヨーロッパでは、万国博覧会などが開かれて東洋の文化が盛んに紹介されていました。ジュゼッペのこの作品も、肩の丸みと腰のすぼまりが特徴的な東洋の瓶から着想を得てデザインされ、極細の色ガラス棒を組み合わせて作られたバラ柄のガラス片を器に組み込んだミルフィオリ(千の花を意味するイタリア語)・グラスとなっています。

     ミルフィオリ・グラスは、一般的に色ガラス片を規則的に器に敷き詰めて制作されます。しかしジュゼッペは、同一模様のガラス片を用いながらも、まるで花々が自然に器に巻き付いているようにパーツを配置して制作し、彼の繊細な造形感覚が感じ取れる上品な花器に仕上げました。【箱根ガラスの森美術館学芸部 根本耕太郎】


     ●音声ガイド

     会場の主な展示作品19点を解説します。収録時間30分。貸出時間は午前10時~午後4時半。500円(税込み)。

     ●図録販売

     B6判。本文139ページ。展示作品の写真やバロビエール一族の解説などを掲載。通信販売をご希望の方は住所、氏名、電話番号と「バロヴィエール一族展図録希望」と明記のうえ、〒250-0631 神奈川県箱根町仙石原940の48「箱根ガラスの森美術館ミュージアムショップ」宛てに、2360円(価格2000円・送料360円、税込み)を現金書留でご送付ください。

     ●来月25日まで

     <会期>11月25日(日)まで。午前10時~午後5時半(入場は30分前まで)。会期中無休

     <会場>箱根ガラスの森美術館 神奈川県箱根町仙石原940の48(0460・86・3111)

     <入館料>一般1500円、高校・大学生1100円、小中学生600円

     主催 毎日新聞社、ベネチア市立美術館総局、箱根ガラスの森美術館/後援 イタリア大使館、イタリア文化会館、箱根町/協力 ムラーノ・ガラス美術館、箱根町観光協会、小田急グループほか


     t.jigyou@mainichi.co.jp

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