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ニッポンの食卓

食育の推進がいわれる一方、偏った栄養、朝食離れ、貧困など子どもを取り巻く食の現状は複雑化している。育ちの現場の今を報告する。

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ニッポンの食卓

第4部 誰と食べる?/6止 楽しい孤食、合理的な個食

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韓国では3年ほど前から流行しだした「一人ご飯」を楽しむ韓国からの留学生で法政大4年の趙敏姫さん=東京都中野区で
韓国では3年ほど前から流行しだした「一人ご飯」を楽しむ韓国からの留学生で法政大4年の趙敏姫さん=東京都中野区で

 ●余裕ない韓国の若者

 一人で食事を取る「孤食」が、栄養摂取や心身の健康に影響するとして問題視される日本。海外ではどうなのか。

 「食べたい物を食べられるから一人は気にならない」。韓国からの留学生、法政大4年の趙敏姫(ジョミニ)さん(27)は時々、居酒屋で一人ご飯を楽しむ。ふだんはコンビニで買って家で一人で食べることが多いが、特に寂しさは感じない。友人も勉強やアルバイトで忙しく、集まるのは月1回ほど。「でも、私はちょっと変わってる方。韓国では一人で食べることを恥ずかしがる人が多い」と明かす。

 「私の世代では、一人で外食なんて考えられなかった」。2008年に来日した李禮圭(イイェギュ)さん(41)は、そう驚く。15年に日本で初めて一人で飲食店に入った時は、陰気で社交性のない人と思われないか気になって、食べ切れなかった。ところが3年ほど前から、韓国でも一人ご飯ができる店が増えていた。一人で食事やお酒を楽しむおしゃれな若者のドラマが人気を博し、孤食を意味する「ホンパップ」という言葉も登場。…

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