環境省

プラスチックごみ保管増加 中国禁輸で行き場失い

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 環境省は18日、中国がプラスチックごみの輸入を禁止した影響に関する調査結果を初めて公表した。プラごみを産業廃棄物として処理する業者を監督する都道府県や中核市などのうち、およそ4分の1が管内での保管量が禁輸前に比べ増加したと回答。禁輸で行き場を失ったプラごみの影響の広がりが浮き彫りとなった。

 中国はプラスチックの原料としてプラごみを世界各国から大量に輸入してきた。しかし、洗浄が不十分なごみが多く環境汚染が問題化したため、昨年末に禁輸へと方針転換した。貿易統計によると日本は、昨年まで年間約150万トン前後のプラごみを輸出し、その半数が中国向けだった。

 調査は8月に実施。38都道府県と産廃処理業の監督権限を持つ75市のうち64市から回答を得た。管内の処理業者で保管量が増加傾向にあると回答したのが26自治体で、このうち5自治体は廃棄物処理法に基づく保管基準を上回る量を抱えた業者を確認したという。

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