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ルックバック平成・中部写真記者の足跡

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平成5年、25年・式年遷宮 闇の中撮影、機材の進歩反映 /愛知

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 三重県伊勢市の伊勢神宮は20年に1度、ご神体をまつる正殿(しょうでん)などを建て替える。「式年遷宮(しきねんせんぐう)」と呼ばれ、1300年以上前から続く。平成の時代は、1993(平成5)年に第61回、2013(平成25)年に第62回の遷宮があった。クライマックスは「遷御(せんぎょ)の儀」で、日が暮れた後、列をなす神職が旧正殿から新正殿へご神体をうつす。照明が全て消された漆黒の闇の中での写真撮影は、カメラ機材の歴史でもあった。

 93年は、フィルムカメラでの取材だった。ほぼ真っ暗に近い状態では普通のフィルムでは写らないため、人の目では見ることができない波長の光線を写すことができる赤外線フィルムを使用した。撮影から現像まで普通のフィルムと扱いが異なる。当時写真部員だった草川博さんは遷宮の1カ月前から自宅近くの神社で夜間、テスト撮影と現像を繰り返し、本番に向けてデータを取ったという。「撮影も現像も一発勝負だから相当緊張した」…

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