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『話芸の達人-西条凡児・浜村淳・上岡龍太郎-』=戸田学・著

 (青土社・2160円)

 絶妙な言葉選びと間で聴く者を引きつける「漫談」、一座の座長としての手腕が問われる「司会」。どちらも磨かれた技術が必要な一人話芸なのに、落語などと違って芸の歴史に正しく位置付けられてはこなかった。本書では、関西の3名人、西条凡児(1914~93)、浜村淳(35~)、上岡龍太郎(42~)を一つの系譜として捉え、その卓越した話芸を分析する。

 著者は落語や漫才など上方演芸に詳しく、3人についてもそれぞれ著書がある。本書は改めて、三者三様の話芸の成り立ちや特色を深掘りした。さらに、関西の一人話芸を確立させた存在としての凡児、司会者として次の時代を創った浜村、2人の芸を受け継ぎつつ完成させた上岡と、歴史上の立ち位置を明確にした。

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