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記者死亡、サウジ総領事館で何が 拷問「外でやれ」「静かにしろ」 皇太子批判の末

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 サウジアラビア人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏について、サウジ当局は当初の説明を覆し、トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館内で死亡したことを認めた。事件の背景には何があったのか、詳細を追った。 【カイロ篠田航一、ワシントン会川晴之】

 トランプ米大統領が就任後初の外遊先としてサウジ訪問の準備を進めていた昨年5月。毎日新聞はサウジ国内にいたカショギ記者に取材を申し込んだ。同じサウジ出身の国際テロ組織「アルカイダ」指導者ウサマ・ビンラディン容疑者(2011年に米軍が殺害)に何度もインタビューし、暴力的活動をやめるよう説得した逸話でも知られる。「トランプ氏登場でサウジはどう変わるか」と尋ねたが、返事は素っ気なかった。「今、外国メディアとの接触を国から禁じられている」。その数カ月後、カショギ氏は米国に渡った。

 このころ権力の階段を駆け上がっていたのがムハンマド・ビン・サルマン王子(33)だ。昨年6月、実父で高齢のサルマン国王(82)から皇太子に指名されて実権を握り、従来は禁止だった女性の自動車運転や映画館上映を解禁し、社会・経済改革に乗り出す。

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