サウジ記者死亡

改革旗手の信頼失墜

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ムハンマド皇太子=AP
ムハンマド皇太子=AP

 サウジアラビア検察当局は、サウジ人ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏について「トルコ・イスタンブールのサウジ総領事館で死亡した」と初めて認めた。

 今回の事件は、本来は外国に滞在する国民を保護する施設内で、その国民の命を絶つというサウジ当局者の異常な行動を浮き彫りにした。女性の権利拡大など一定の改革が評価を得てきたムハンマド皇太子に対する国際社会の信頼が失墜するのは確実だ。

 今後の焦点は大きく3点ある。まず皇太子の関与の有無だ。ムハンマド氏は昨年6月の皇太子昇格以降、国内の治安組織を一手に握り始めた。その皇太子が、自身を批判するカショギ氏の処遇に「一切関知しない」とする主張は不自然極まりない。真相究明に向け、サルマン国王は皇太子を長とする委員会設置を決めたが、これも「茶番」に映る。トルコ当局がどこまで皇太子の関与について公表するかも注目ポイントだ。

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