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今どきの歴史

沖縄県知事選と宮古・池間島 離島は海に開かれて

池間島の不動大岩。いくつかの岩の上に巨岩が乗るが、 微動だにしない=沖縄県宮古島市で

 「イデオロギーよりアイデンティティー」。沖縄県知事選を見ていて、亡くなった翁長雄志(おながたけし)・前知事が掲げたスローガンの求心力に驚いた。

 イデオロギーとは思想・信条のこと。アイデンティティーは「存在証明」などと訳されるが、この場合、「沖縄人であること。その共通意識」といった意味だと思う。

 このアイデンティティーの強さを安倍政権をはじめ、本土は見誤った。アイデンティティーは歴史の所産だから、言い換えると、我々は沖縄の歴史を軽く見たわけだ。しかし、沖縄にとっては歴史、つまり、自分たちが現在こうあることの由来は大変に重い。それを体現した人物が「沖縄学の父」、伊波普猷(いはふゆう)(1876~1947年)である。沖縄学とは、歴史学、民俗学、言語学、文学などをフル活用して沖縄の自画像を描く学問。つまりは、アイデンティティーの確認作業だ。

 その意味を沖縄初の芥川賞作家、大城立裕氏は簡潔に述べる。「沖縄の近代を生きてきた者なら、沖縄がなぜ…

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