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下村脩さん死去

疎開の長崎で原爆の惨禍…平和訴え続けて

下村脩さん=長崎市で2015年11月2日、津村豊和撮影

 今月19日に亡くなった米ボストン大名誉教授の下村脩さんは戦時中の少年時代、疎開先の長崎で原爆の惨禍を目撃した。その体験をスウェーデンで開かれたノーベル賞授賞式前の記念講演で語るなど、非人道的な核兵器の廃絶と平和の大切さを訴え続けた。

 下村さんは1928年8月、京都府福知山市生まれ。父は陸軍の軍人だった。戦争に伴い、母の実家がある長崎県諫早市に移った。16歳の時、爆心地から約12キロ離れた同市の工場で勤労動員の作業中に原爆を体験した。

 毎日新聞の生前のインタビューに、原爆投下の瞬間を「閃光(せんこう)がまぶしく、その後の爆風はすさまじかった」と振り返った。やがて市内の母校の中学校は収容所となり、多くの遺体や焼けただれた被爆者が運ばれ、「姿を見てびっくりした。可哀そうでした。(その惨状は)思い出したくもない」と声を震わせた。

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