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気鋭ピアニスト、鉄百合奈の躍進が目覚ましい。昨秋は日本音楽コンクールで情趣に満ちたサン・サーンスの協奏曲第2番を弾いて2位、並びに岩谷賞(聴衆賞)を受けると共に、骨太なソナタ本質論をものして柴田南雄音楽評論賞に輝いた。今年は同評論賞を、連続で獲得。来年には、ベートーベンのピアノ・ソナタ全曲演奏会の開催が決まった。まだ東京芸大大学院博士課程に籍を置く26歳。「この若さで全曲演奏はおこがましい挑戦ですが、ベートーベンが第1番を書いたのも20代」と己を励まし、分析と演奏の両面から、独創的なアプローチを試みる。
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