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蔵書拝見

西村康稔氏/下 「明日の子供たち」 優しさ鍛えてくれる

 有川作品に触れたきっかけは「阪急電車」。片道15分の阪急今津線を舞台に乗客たちが結びつく連作短編集だ。高校時代、阪急をよく使っていたこともあり、懐かしくて手に取った。心のふれあいを丁寧に描く作風に魅力を感じ、「県庁おもてなし課」などの有川作品をまとめ読みした。その後に出たのがこの本だ。

 こちらの舞台は児童養護施設。「かわいそう」と思われがちだが、穏やかで幸せな日常が有川さんらしい心温まる筆致で描かれる。取材に基づく深みのある作品だ。

 印象的なのは、登場人物たちが困難に立ち向かい成長する過程。この施設は、卒業を控えた高校生に、自立し…

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