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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/82 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

「幸い、水の味がおかしいのに気づいた嫁がすぐ吐き出したんで、命に別状はのうて済んだんじゃが、それを知ったひい婆(ばば)様が、まさに地団駄踏んで悔しがっての」

 悪鬼さながらのその姿に、ひい爺(じじ)様の情も、倅(せがれ)の母親への想(おも)いも底をついてしまった。

「村長と鉦屋(むらおさ かねや)に相談してな。鉦屋の薪小屋を空けてもろうて、そのなかへひい婆様を閉じ込めることにした」

 一日一食と水は運ぶが、本人の頭が冷えるまでは誰も関わらない。もう、そうするしか嫁を守ることはできな…

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