骨折し転倒、はってでもたすき 「チームで結果」重圧 「根性に敬服」「ケガより感動重視?」
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福岡県で21日に開かれた女子駅伝の大会で、右脚を骨折した選手が地面をはってたすきをつないだ場面を巡って賛否が渦巻いている。競技生命に関わる状態なのに、選手はなぜ前に進もうとしたのか。大会運営に問題はなかったのか。【小林悠太】
第4回全日本実業団対抗女子駅伝予選会(日本実業団陸上競技連合主催、毎日新聞社など共催)だった。2区(3・6キロ)を走る岩谷産業の飯田怜選手(19)が中継所の約300メートル手前で右脛(けい)骨(こつ)を骨折し、転倒。大会本部によると、立ち上がれず、審判に残りの距離を確認したあと、はって進んだ。ルール上、棄権を最終判断できるのは審判と医師だが、審判は「大丈夫か」と状態を尋ねながら選手について歩いた。
一方、広瀬永和監督は発着点付近のテレビモニターで見守っており、大会役員に「すぐ止めてくれ」と電話で伝えた。だが、コース上の審判に伝わった時には中継所の手前20メートルで、次の選手にたすきをつないだ。飯田選手は病院に運ばれたが全治3~4カ月で、両膝から出血していた。
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