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暴虐の傷痕

イラク・IS後 安らぎ砕かれ 痛み宿す瞳

 <2018世界子ども救援キャンペーン>

 爆撃や砲撃で傾いた建物がもたれ合い、一部は道路までせり出していた。がれきの街を歩いていると、平衡感覚を失いそうになる。建物の2階に取り付けられたエアコンの室外機は焼け焦げて、ゆがみ、電源コードの切れ端がつららのように垂れ下がっていた。

 イラク北部・モスルの旧市街。過激派組織「イスラム国」(IS)が民間人を「盾」にし、イラク軍などと激戦になった地だ。ISから奪還され1年が過ぎた今年8月、足を踏み入れた。人々が少しずつ戻り始めていたものの、復興にはほど遠い惨状が広がっていた。

 イスラム法に基づく新たな国家の樹立を掲げ、勢力を広げたIS。宗教の名を借りた卑劣な暴力や激しい戦闘はイラク各地に広がった。処刑で父親を失った孤児たちや、避難先のキャンプでの過酷な生活に体調を崩した乳児。人や街に刻まれた傷はあまりに深く、今も癒えない。【写真・木葉健二、文・千脇康平】

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