
人手不足を背景にした外国人労働者の受け入れ拡大策と、沖縄県知事選を経て再び緊張が高まる辺野古移設問題。複雑で重い二つの課題を、政府内で取り仕切っているのが菅義偉官房長官だ。キーマンに問う。【聞き手 論説委員長・古賀攻】
移民政策ではない従来と同じ仕組み
--臨時国会では、外国人労働者の受け入れ拡大が主要テーマになります。6月の「骨太の方針」で打ち出して、もう法案提出。政府の動きが非常に早い。
安倍政権は方向性を出したら早いですよ。私たちが取り組んでいる課題は今まで先送りされてきたものが多い。人手不足の深刻化も同じです。人手不足のため廃業するところまで出ている。放置していると社会問題になる。そこで現在の制度は「そろそろ限界だ」と判断して、新たな在留資格を創設しようと作業しているところです。
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