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プーチンのロシア

プーチン氏の大統領就任を前に、ロシアを取り巻く課題や状況を分析する。

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欧米とのハイブリッド戦/2 親しみテコ 伊を侵食

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サルビーニ氏とプーチン露大統領との会談の際、プーチン氏と握手するサボイーニ氏(右)=2014年撮影(サボイーニ氏提供)
サルビーニ氏とプーチン露大統領との会談の際、プーチン氏と握手するサボイーニ氏(右)=2014年撮影(サボイーニ氏提供)

 「欧州連合(EU)の国と比べると、ここは我が家のようだ」。今月17日、モスクワを訪れたイタリアのサルビーニ内相は、ロシアの企業経営者らを前にロシアを持ち上げ、返す刀でウクライナ問題を巡るEUの対露制裁を「狂気」と表現し、EUをののしった。

 3月の伊総選挙で、サルビーニ氏率いる反EU・反移民の右派政党「同盟」が躍進。ポピュリズム(大衆迎合主義)政党「五つ星運動」との連立で発足したコンテ政権は対露制裁解除に強い意欲を示し、EUや主要7カ国(G7)の中でも親露姿勢が突出している。

 同盟を親露側に引き寄せたキーパーソンと目される人物がいる。サルビーニ氏の地盤、北部ロンバルディア州(州都ミラノ)にあるロンバルディア・ロシア文化協会のジャンルーカ・サボイーニ会長(55)だ。幼少期から露文学に親しみ、妻がロシア人のサボイーニ氏は、EUによる欧州統合が「イタリア人のアイデンティティーを破壊する」と考え、1989年に同盟の前身・北部同盟結成に参加。「イスラム教や移民による侵食からロシ…

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