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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/83 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 そう励ましながら、嫁を丘の上まで連れて行ったのに。

「嫁が階段の最後の一段をあがった途端に、恐ろしい音がしたそうじゃ」

 その場の誰もが立ちすくむほど、はっきりと響き渡った。

 ばきん。

「驚いて見てみれば、ひい婆(ばば)様の卒塔婆が真っ二つにへし折れていたそうな」

 嫁は怯(おび)えた。ひい爺(じじ)様も倅(せがれ)も震え上がった。回れ右をして、嫁をここから遠ざけようと、丸太の階段の縁まで戻ったとき--

 後ろから誰かに背中を強く押されたかのように、嫁は頭から階段の方へと飛び出した。

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