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大阪・上牧遺跡

淀川沿いに集落跡 交通要所に30棟

 大阪府高槻市の上牧(かんまき)遺跡で、古墳時代初頭(3世紀前半)に出現し、古墳時代後期(6世紀前半)まで継続した集落跡が見つかったと、大阪府文化財センターなどが24日発表した。淀川の中州だったとみられる場所で建物跡約30棟を確認。淀川沿いに同時代の集落跡が見つかるのは初めてといい、センターは「初期ヤマト王権の中心だった奈良盆地につながる交通の要所に集団が存在したことが明らかになった」としている。

     遺跡は淀川右岸にあり、昨年11月から約4000平方メートルを発掘。集落の中心的な建物と考えられる最大1辺約7メートルの竪穴建物(3~5世紀前半)や周溝墓5基、これまでの調査で神社建築に関連があるとも指摘される独立棟持柱(むなもちばしら)建物の跡も確認され、井戸の土器から、古代中国で神聖な果実と伝わる桃の種も出土した。数百メートル西の井尻遺跡でも同じ頃の集落跡が見つかっており、集落はさらに広がるとみられる。

     古代の淀川は大阪湾から木津川を経由して奈良盆地へ向かう重要な水運だった。森岡秀人・関西大大学院非常勤講師(考古学)は「出土土器の形式から、滋賀県の近江南部との交流も考えられる」と分析する。井戸などから大量の土器が出土したが弥生時代の土器はほぼなく、集落は古墳時代に出現したと結論づけた。

     淀川は洪水が多いとみられていたため、京都府立大文学部の菱田哲郎教授(考古学)は「安定した居住実態があったとは」と驚き、「水上交通を押さえる有力者と関係する集落の可能性がある」と指摘した。現場から北西約2キロの山には三角縁神獣鏡が出土した安満宮山(あまみややま)古墳など、古墳時代初頭~中ごろの古墳群があり、関係が注目される。

     現地説明会は高槻市上牧町3(阪急京都線上牧駅から南へ1・4キロ)で、27日午後1時~同3時。小雨決行。センター現地事務所(072・669・5781)。【芝村侑美、矢追健介】

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