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奇病と呼ばれて

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トゥレット症候群/中 突然、口をつく汚い言葉 つらい体験生かし、障害ある子支援 /宮城

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 「死ね!」「バカ!」。自分は言いたくないのにのどの奥からあふれ出る、人をののしる汚い言葉、性的で卑わいな言葉。誰かこの衝動を止めて--。

 福島県郡山市の大川原里美さん(31)がトゥレット症候群と診断されたのは地元の私立中1年の時だった。まばたきや足を引きずるびっこ、「ウウ」「アッアッ」と奇声が出る症状から始まり、12歳になったころからは複雑性音声チックの「汚言(おげん)症」に苦しんだ。目の前を歩いて行く人に向かって、突然「死ね!」と大声が出る。静かな部屋で急に卑わいな単語が出てしまい、涙をこらえながら逃げ出したこともあった。

 次から次へと現れるチック症状。「消えたい」と毎日自殺を考えた。家族とも気持ちは共有できなかった。チックが出た後、母が悲しい顔をするのが嫌でたまらなかった。2歳上の姉とは一切話をしなくなった。学校でいじめはなかったが、先生や友だちに「変な子」と見られているのが分かり、不登校になった。支援学校へ転校し、中等部を卒業した。

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