廃プラ燃料船で世界一周 来年、南仏スタート 若者4人が装置開発、寄付募る
毎日新聞
2018/10/27 東京夕刊
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プラスチックごみを燃料に使い、世界一周の航海へ--。廃プラスチックが「資源」として利用できることを広く認識してもらおうと、フランスの若者らが廃プラを燃料とした船で、大海原に乗り出す準備を進めている。【マルセイユ(仏南部)で賀有勇】
仏南部マルセイユの商船学校の学生やエンジニアだった若者4人が昨年3月に設立した非政府組織(NGO)「プラスチック・オデッセイ」が計画。技術開発責任者のボブ・ブリニョさん(24)によると、洋上や浜辺に放置されたプラごみ問題を考える中で、廃プラを資源として捉え直してもらう必要性を感じた。
石油由来の廃プラを粉砕して430度で加熱し、気体を冷却して油に戻す油化装置を開発。60キロの廃プラから約40リットルが得られる計算の軽油を船の燃料に用い、副産物の可燃性ガスは廃プラの加熱に使う方式という。
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