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プラスチック危機

安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えた。一方で、2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあり、分解されずたまり続ける大量の廃プラスチックの問題が世界で懸念されている。「便利さ」追求の陰で広がる「危機」を現場から考える。

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プラスチック危機

廃プラ燃料船で世界一周 来年、南仏スタート 若者4人が装置開発、寄付募る

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試作した船の前で燃料となる粉砕した廃プラスチックを手にするブリニョさん(左)=フランス南部マルセイユで、賀有勇撮影
試作した船の前で燃料となる粉砕した廃プラスチックを手にするブリニョさん(左)=フランス南部マルセイユで、賀有勇撮影

 プラスチックごみを燃料に使い、世界一周の航海へ--。廃プラスチックが「資源」として利用できることを広く認識してもらおうと、フランスの若者らが廃プラを燃料とした船で、大海原に乗り出す準備を進めている。【マルセイユ(仏南部)で賀有勇】

 仏南部マルセイユの商船学校の学生やエンジニアだった若者4人が昨年3月に設立した非政府組織(NGO)「プラスチック・オデッセイ」が計画。技術開発責任者のボブ・ブリニョさん(24)によると、洋上や浜辺に放置されたプラごみ問題を考える中で、廃プラを資源として捉え直してもらう必要性を感じた。

 石油由来の廃プラを粉砕して430度で加熱し、気体を冷却して油に戻す油化装置を開発。60キロの廃プラから約40リットルが得られる計算の軽油を船の燃料に用い、副産物の可燃性ガスは廃プラの加熱に使う方式という。

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