今年度の文化勲章の受章者が26日発表され、情報工学分野で画像と言語を用いた情報処理に関する研究で世界をリードし、パターン認識、言語翻訳システムの構築など幅広い分野で独創的な成果を生み出した長尾真・京都大名誉教授(82)が選ばれた。
「社会に使ってもらえることを重要視して取り組んできた」。長い研究生活を振り返り、そう語った。
人工知能の黎明(れいめい)期と学生時代が重なった。「人間とは何かという哲学的問題に興味を持っていた」こともあり、人工知能の研究にまい進。自然言語処理では日英・英日の翻訳システムを完成し、機械翻訳の実用化に多大な影響を与えた。手書き文字認識の研究は初期の郵便番号自動読み取り装置に応用され、電子図書館システムの構築にも貢献した。1997~2003年に京都大学長を務め、大学院研究科の整備や桂キャンパス…
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