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号外相模原殺傷 被告に死刑求刑「障害者を殺りく、残忍で冷酷無比」
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湯川豊・評 『文学はおいしい。』=小山鉄郎・著、ハルノ宵子・画

 (作品社・1944円)

「食」は民族の生活文化の基本

 食べものが語られている文学作品(詩歌などを含む)百余篇が扱われている。一篇は見開き二ページ、何よりも読んでいて楽しい。そして著者自身も存分に楽しんで書いているのではないかと思われる。

 最初の一篇が吉本ばなな、最後が吉本隆明、味わい深い挿画が詩人の長女、ハルノ宵子とくると、小山鉄郎氏の遊び心を感じるのだ。

 「料理の味は思い出に関わっている部分が大きい」という吉本隆明の言葉が何度か引用されているが、食べものは個人の生きた歴史の、記憶のなかにある、という考え方だ。その隆明が紹介しているのは「ネギ弁当」なるもので、炊きたてのご飯に薄く輪切りにしたネギ、かつお節をかけ、醤油(しょうゆ)をふって食べる。貧しくて温かいこの一品、まさに思い出のなかで輝いているのだろう。

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