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演劇

浪漫活劇「るろうに剣心」 陰を出し奥行き与える早霧=評・小玉祥子

 和月伸宏の同名漫画が原作。小池修一郎脚本・演出。早霧(さぎり)せいなが、2016年に宝塚歌劇団雪組男役トップ時代に主演したミュージカルに再挑戦している。

 幕末の京都で、倒幕派の刺客として多くの人々を殺(あや)めた緋村抜刀斎は剣心と名を改め、明治の東京に姿を現す。「不殺」の誓いを立てた剣心は、神谷活心流の師範代、神谷薫(上白石萌歌)の道場に身を寄せる。新撰組を抜けて行方をくらまし、実業家で成功をおさめた加納惣三郎(松岡充)の野望に剣心も巻き込まれていく。

 京都で「人斬り」として凶刃を振るう抜刀斎当時の張り詰めたようすが冒頭で示される。場面変わっての明治の東京の雑踏の中を戸惑ったように歩く剣心の姿から、説明は無くとも、名前と同時に生き方を改めたことが伝わってくる。

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