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揺れるサウジ

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カショギ氏事件の背景/中 改革で開放感、リヤドの春 宗教警察に「強権」発動

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「写真も撮っていいですよ」と話すリヤドの絵画サークルの女性たち。サウジ女性は外出時に黒衣をまとい、頭髪をスカーフで隠す
「写真も撮っていいですよ」と話すリヤドの絵画サークルの女性たち。サウジ女性は外出時に黒衣をまとい、頭髪をスカーフで隠す

 砂漠に囲まれたサウジアラビアの首都リヤドは、気温40度に近かった。4月のある日、涼を求めて訪れた博物館の一室で、油絵を描く女性たちがいた。サウジはイスラム教スンニ派の中でも特に厳格なワッハーブ派が支配的で、女性は外出時に必ず黒衣(アバヤ)に身を包み、頭にスカーフを巻く。おそるおそる声をかけると、1人が答えた。「写真? いいですよ。ポーズ取りますね」。サウジでは撮影を嫌がる女性も多いが、この絵画サークル会員のリーム・アルファキールさん(27)は「写真くらいOK。もう昔のサウジではありません」と笑う。

 サウジでは昨年6月、サルマン国王(82)の息子のムハンマド王子(33)が皇太子に昇格し、従来は禁止だった女性の自動車運転や映画館開設を解禁する社会改革に乗り出した。徐々に開放感が漂う空気の中、ショッピングセンターではスカーフを緩めに巻き、ほぼ前髪が見える女性も目にした。3人組で巡回する勧善懲悪委員会(宗教警察)の男性たちは服装の乱れを見ても素通りする。大学生の女性(21)は「以前は注意されました…

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