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黒武御神火御殿-三島屋変調百物語六之続

/87 第二話 姑の墓=宮部みゆき 題字・絵 藤枝リュウジ

 語るお祖父(じい)ちゃんの声音には、低く脅しつけるかのような響きがあった。

「一緒にいた幼なじみは、半狂乱で泣きわめいとった」

 --いきなり誰かに肩を押されたみたいに、仰向けに落ちていったんです。

 お祖父ちゃんの叔母さんは、丘を登り切ることさえできず、またぞろ首を折って死んでしまった。

 お花はお母ちゃんの顔を見た。お母ちゃんは肩を落とし、自分の手をいじっている。そのまま、呟(つぶや)くように言いだした。

「その話は、嫁にきたばかりのころ、お姑(かあ)さんから聞かされた覚えがあります」

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