大阪

「旧陸軍墓地」の補修負担 国と市が綱引き

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台風21号の影響などで倒壊した旧真田山陸軍墓地の墓石。その後、ボランティアにより一定の補修作業がなされた=大阪市天王寺区で2018年10月11日、平川義之撮影
台風21号の影響などで倒壊した旧真田山陸軍墓地の墓石。その後、ボランティアにより一定の補修作業がなされた=大阪市天王寺区で2018年10月11日、平川義之撮影

 国内最大の旧陸軍墓地で、墓石の劣化に加え、9月の台風21号で倒壊被害が相次いだ「旧真田山陸軍墓地」(大阪市天王寺区)について、所有者の国と管理者の大阪市が補修費用の負担を巡って綱引きを演じている。責任の所在や国と市の役割分担が不明確なためで、吉村洋文市長は「国が責任を持って国立墓地として管理すべきだ」と主張。来月にも安倍晋三首相宛てに適切な保全管理を求める要望書を提出する。【真野敏幸】

 同墓地は1871年、国内初の陸軍埋葬地として開設、明治初期の西南戦争から第二次世界大戦までの戦死者らが眠る。墓石は約5100を数え、現存する陸軍墓地では全国最大。陸軍の廃止に伴って1946年に国と市が無償貸し付け契約を結んで以降、定期的な清掃や除草作業は市が行い、日常の管理は戦没者の関係者らで作る公益財団法人「真田山陸軍墓地維持会」(吉川秀隆理事長)が担ってきた。

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