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余録

秋田・男鹿半島のナマハゲなど各地の「来訪神」たちが…

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 秋田・男鹿半島のナマハゲなど各地の「来訪神」たちがそろってユネスコの無形文化遺産に登録される見通しだ。大みそかや新年に仮面をかぶり、仮装した人たちが家々を訪ねるという行事が列島各地に伝わるのは興味深い▲民俗学の大家、折口信夫(おりくち・しのぶ)は来訪神を「まれびと」と呼び、常世(とこよ)という霊的世界から定期的に訪れる神が原形と位置づけた。徒然草(つれづれぐさ)には京都では廃れたが、東国では大みそかに死者を鎮魂する習慣が残ると記されている。その昔は全国に来訪神がいたのだろう▲日本だけではない。10月31日のハロウィーンも古代ケルト暦の大みそか行事が由来とされ、仮装して祖先や死者を供養する。キリスト教の普及で廃れたが、アイルランドなどに残された習慣が移民によって米国に伝えられたという▲お化けや魔女に仮装するのは死者に関連しているからだ。NHKの人気番組「チコちゃんに叱られる!」で詳しく解説していた。日本でも近年、ハロウィーンが一般化したが、本来の姿からは逸脱しているようだ▲本番を前にした週末、東京・渋谷で酒に酔った仮装姿の若者らが軽トラックを横転させるなど混乱が続き、逮捕者も出た。迷惑行為が相次いでは死者は浮かばれまい▲来訪神を丁重にもてなせば、幸せを得られ、ハロウィーンに訪れる死者たちは生きる者に生命力を与えるという。伝統に理解があれば、一定の節度も持てるだろう。騒ぎが続くようなら、チコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねえよ」と叱ってもらいたい。

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