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経済観測

イタリア政権対欧州委・欧州中銀=国際公共政策研究センター理事長・田中直毅

 3月のイタリアの総選挙後、曲折を経てポピュリズム政党「五つ星運動」と極右「同盟」との連立政権が生まれたが、これにより、欧州委員会(EC)と欧州中央銀行(ECB)は難題を抱えた。

 年金支給額の削減は困難化し、貧困層への支援は膨らむ予算編成だ。直近までイタリアの基礎的財政収支は黒字だった。しかし来年の予算案は国内総生産(GDP)比率で2・4%の赤字となる。ECはこれをのめず、最後の手段は罰金徴収と表明する。ユーロ圏の一員である以上、財政規律維持は当然だとする。

 こうした経緯に金融市場が反応した。5月までは2年物イタリア国債の流通利回りはマイナスだった。基礎的財政収支の黒字でドイツ国債との差は小さいからだ。しかしばらまき予算となればドイツとの差は拡大せざるをえない。10年物ではすでに3・18%の利回り格差となる。国債借り換え時には利払い費増に直結する。市場や格付け機関はイタリア国債の投資不適格化に身構え始めた。

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