メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

私だけの東京・2020に語り継ぐ

歌手・渥美二郎さん 懐深い北千住の優しさ

 もいだ柿を握り、「うわーっ」と叫びながら必死に走りました。小学1、2年の頃です。近所の家の木にぶら下がっていた実が「おいしそうだな」と思ってとったら、突然、その家のおじさんがガラッと戸を開け、「こらーっ!」と追いかけて来た。おじさんの足はゲタだから、逃げ切れると思ったけど、当時の大人は体力があったんですかね、どんどん迫ってくる。結局、つかまっちゃって、ガツンとゲンコツ。「人の家の柿をとったら、泥棒だぞ!」と、ものすごく怒られました。でも最後に、おじさんはその柿を僕の手に握らせ、こう言ったんです。「いいか、これはお前にやる。欲しかったら、いつでも俺に言ってこい。でも、黙ってとるのはいけないことだ」

 もう60年近くたつのに、あの時の光景は目の前で起きているように鮮明です。ゲンコツの痛みまで覚えてい…

この記事は有料記事です。

残り1437文字(全文1789文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 山梨のキャンプ場で不明の美咲さん 両親が新たに写真と動画を公開

  2. 「気持ち抑えきれず」TDLで中学男子生徒にキス、女性教諭を懲戒免職 千葉県教委

  3. 気象庁、台風19号を命名へ 42年ぶり

  4. 「こんなこと想像も」停電、断水のタワマン疲れ果て 武蔵小杉ルポ

  5. 台風19号 「公邸待機」の安倍首相批判を問う

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです