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銭湯百景

/10 昔懐かし 丸い脱衣籠

「籐が固くて思うように曲がらず苦労することもある」と話す尾崎英幸さん=東京都豊島区で2018年10月23日、川畑さおり撮影

 <くらしナビ ライフスタイル>

 昔はどこの銭湯にもあった籐(とう)の脱衣籠。最近はロッカーの普及で置かない店も多いが、今でも銭湯の脱衣籠を作っている職人がいる。東京都伝統工芸士で、籐家具などを製作する豊島区の「籐巧芸おざき」の2代目、尾崎英幸さん(76)だ。

 ●職人が一本、一本

 「冬場は二晩、夏場は一晩水につけておくと、柔らかくなって曲げやすくなる」。籐の束を手にした尾崎さんが作業に取りかかった。1個の籠に必要なのは、長さ2メートル22の籐20本。4本の2束と6本の2束計4束に分け、ブルーシートを敷いた床の上で「米」印に交差させた。中心部分を足で押さえながら作っていくため、滑らないように足袋を履く。底の部分ができると、手作りの「型箱」に沿って編んでいく。型箱は近くの商店街の酒屋にあった酒だるのふたなどを利用したもの。使う道具は手作りが多い。「職人てそういうもんだよ」と笑う。

 籐はヤシ科に属するツル性の植物の総称で、インドネシアやマレーシアなどのアジア南部の熱帯性の地域が原…

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