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「私は性的少数者」議場で公表した市議の思い

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市議会一般質問で性的少数者であることを公表した東友美さん=東京都町田市で2018年10月10日午後2時10分、加藤隆寛撮影
市議会一般質問で性的少数者であることを公表した東友美さん=東京都町田市で2018年10月10日午後2時10分、加藤隆寛撮影

 「他者に対して恋愛感情や性的欲求を抱かない」という人たちがいる。LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)とはまた異なる性的少数者だ。そうした人々を指す“アセクシュアル”という呼称は、まだ日本では一般に認知されていない。今年9月、議会の一般質問でアセクシュアルであることを公表した東京都町田市議の東友美さん(34)は「自分が何者なのか分からず悩んでいる人に『仲間がいるんだよ』と伝えたかった」と語る。【加藤隆寛/写真映像報道センター】

 東さんは小学生のころ「周りが言うような恋愛感情は分からない」と気付き始めた。「何か別世界の話みたい」。思春期になると、人を好きになれない自分には欠落があるという思いにとらわれていく。「周りと同じようにしなければ」との焦りから男性と交際してみたこともあったが、感情が動くことはなくすぐに別れてしまった。

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