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北朝鮮の脅威を理由に、安倍晋三政権は米国製の陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア(陸上イージス)」の配備を進めている。弾道ミサイルを迎撃するシステムだが、性能や価格について詳細に検討したとは言えそうもない。そこから透けて見える日本の防衛事情とは。【石塚孝志】
1年前は「国難」との言葉が飛び交っていた。安倍首相は北朝鮮政策について「対話のための対話には意味がない。今後ともあらゆる手段による圧力を最大限まで高めていく他に道はない」と繰り返し強調していた。昨年11月の日米首脳会談で、トランプ米大統領が「日本が大量の防衛装備を買うことが好ましい」などと安倍首相に伝えると、翌月には陸上イージスの導入が閣議決定された。
すんなり導入が決まった防衛システムだが、その一方で歴史的な米朝首脳会談が実現し、朝鮮半島では緊張緩和を目指す動きが進んでいる。それだけに陸上イージスは必要なのか、との疑問がつきまとう。
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