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シネマの週末・この1本

十年 Ten Years Japan もう終わり、の危機感

 「10年後の日本」と聞き、希望よりも不安や懸念を抱く人は少なくないだろう。

 28~42歳の若手監督5人が、10年後の社会や人間をテーマに競作した短編のオムニバス作品である。エグゼクティブプロデューサーを是枝裕和監督が務め、脚本を監修。時代に対する批判精神にあふれた、挑戦的な映画だ。

 一つ目の物語は「PLAN75」(早川千絵監督)。目を閉じる老人の横顔と「やすらかな旅立ちへ」の文字、そして「あなたの最期をお手伝い。厚生省人口管理局です」というナレーションのCMで始まる。「介護支援策か何かの宣伝?」と思いきや、すぐに違うと気づく。社会保障費抑制のため、国が75歳以上の低所得者に安楽死を勧めているのだ。衝撃的な設定だが、相模原市の障害者施設殺傷事件や、性的少数者を「生産性がない」と評した国会議員がいたことを思うと、荒唐無稽(むけい)な話とは思えない。

 このほか、子どもがAI(人工知能)スピーカーのような装置を身につけさせられ、全行動を管理される「い…

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