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舞台をゆく

奈良市など(正岡子規の句「柿くへば--」) 好物の滋味と祈りの鐘の音

 俳人、正岡子規(1867~1902年)が残した2万3500句以上とされる作品のうち、最も親しまれているのは「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」の一句だろう。どのような風景の中で生まれたのか。子規の足跡を追い、柿の実が色づく秋の奈良を訪ねた。【花澤茂人】

 子規が奈良を訪れたのは1895年、28歳の秋だった。その春、日清戦争に従軍するため中国へ渡った子規は、帰りの船中で血を吐き一時重篤な状態になった。故郷の松山で療養し、東京へ帰る途中で奈良に立ち寄ったのだ。その後脊椎(せきつい)カリエスのため病床生活を余儀なくされた彼にとって、最後の旅となった。

 子規の奈良滞在は10月26~29日だったことが分かっている。宿泊したのは、東大寺に近い老舗旅館「對山樓(たいざんろう) 角定(かどさだ)」。その跡地には現在、日本料理店「天平倶楽部(くらぶ)」(奈良市)が建つ。

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