メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

不正送金先

ベトナム人名義急増 留学生向け出前講義「口座売買は違法」 県警 /埼玉

 インターネットバンキングの不正送金に使われる銀行口座の売買に手を染めないよう、県警が主にベトナム人留学生を対象にした出前講義に力を入れている。不正送金先の口座は以前、中国人名義がほとんどだったが、在留ベトナム人の増加に伴い最近はベトナム人名義が大半を占める。県警は「早い段階から犯罪の芽を摘みたい」としている。【畠山嵩】

     「通帳やキャッシュカードの売買は犯罪。逮捕された人もいます」。上尾市の日本語学校「上尾国際教育センター」で10月中旬、県警サイバー犯罪対策課の課員がベトナム人留学生ら約25人に呼びかけた。

     ネットバンキングの不正送金は、犯人が不正に入手したIDやパスワードを使い、利用者の口座から第三者の口座に勝手に預金を送金する。送金先の口座が外国人名義の場合、名義人が帰国してしまうと事情を聴けず、捜査が難航するケースも多い。

     法務省の統計によると、2017年の県内在留ベトナム人は1万8979人で、14年の7856人から約2・4倍に急増した。留学や外国人技能実習制度を使った来日が多い。これに比例するように不正送金先の口座名義人もベトナム人が増加。県警によると、14年は全体の約8割を中国人が占めていたが、17年は約6割がベトナム人で逆転した。同課は「母数が増え、犯罪グループに狙われやすくなったのでは」と分析する。

     同課によると、在留ベトナム人の中には日本の法律をよく知らず、口座を売ることが違法だと分からない人もいる。小遣い稼ぎのため、帰国直前に不要になった口座を売るケースが目立つといい、1口座5000~3万円ほどで取引されるという。

     学校側は「出前講義によって、犯罪に巻き込まれるのを留学生自らが防ぐことができる」と取り組みを歓迎する。

     同校に通うベトナム人留学生のブーバン・ソンさん(24)も「警察官から直接話してもらい、とても役に立った」と話す。

     同課の中出功次席は「口座売買は特殊詐欺など犯罪の温床にもなる。出前講義を地道に続け、犯罪インフラが広がるのを防ぎたい」と強調した。

    おすすめ記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 札幌ドーム、収益どうなる 日ハム移転後は年3億円の赤字か
    2. ウソだった…宮迫博之ら11人を謹慎処分「2万〜3万円のギャラの芸人も 最初から全てを話すべきだった」(スポニチ)
    3. わいせつ動画投稿疑い 長崎県職員の22歳女を逮捕 京都府警
    4. 松本人志、闇営業の実態解明は“吉本に任せる”(スポニチ)
    5. 新天地へ・日ハム本拠地移転 /上 札幌ドームに強い不満 自由な経営選択 /北海道

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです