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栃木・足尾

在来野菜「唐風呂大根」と「舟石芋」 後世に

唐風呂大根と舟石芋の栽培に挑戦する長沢美佳さん(左)と支援する久保田公雄さん=栃木県日光市足尾町で、花野井誠撮影

 栃木県日光市足尾地域で活動する地域おこし協力隊の長沢美佳さん(39)が、希少な足尾の在来野菜「唐風呂(からふろ)大根」と「舟石(ふないし)芋」の栽培に挑戦し、実りの秋を迎えた。長沢さんは「在来野菜は生きた文化財。足尾の活気につながるよう後世に伝えたい」と話している。【花野井誠】

     唐風呂大根は足尾の唐風呂地域で受け継がれ、赤紫色の皮が特徴。唐風呂地域で栽培すると表面が赤く色づくが、他の土地では色づかないという。

     舟石芋は標高約1000メートルに位置する舟石峠周辺で栽培されてきたジャガイモ。俵形でうまみが濃く、銅山労働者たちが好んで食べたという。

     唐風呂大根と舟石芋とも地域に根付いた地野菜として親しまれ、主に足尾地域で消費されてきた。だが過疎化や生産者の高齢化に伴い、現在は数人が自家栽培しているだけだという。

     足尾在来野菜の危機的状況を知った長沢さんは、二つの野菜を末永く残そうと、地域おこし活動として今年から栽培を始めた。栽培を続ける唐風呂地域の久保田公雄さん(76)の力を借りて無農薬栽培に挑戦したが、作物より成長が早い雑草に悪戦苦闘。さらに猿やツキノワグマ、イノシシなどの獣害にも手を焼いた。

     長沢さんは「初挑戦だったが上々の収穫。野菜本来のおいしさが凝縮されている」と話す。農業経験の乏しい長沢さんの奮闘に住民の関心も高まり、来年は協力者を募り栽培拡大も視野に入れる。

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