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沼野充義・評 『ある男』=平野啓一郎・著

 (文藝春秋・1728円)

理知と繊細な情感の融合

 平野啓一郎の新作長編『ある男』は、意表をつくようなシンプルなタイトルとは裏腹に、様々な要素を複雑に絡み合わせ、小説家の技と知識を駆使して練り上げた作品である。理知的な論理構成と、社会問題に対する鋭い意識、そして人の心の襞(ひだ)によりそう繊細な情感が溶け合った作品だ。

 物語は、少し古風に小説家自身と思(おぼ)しき人物が登場する「序」を前置きにして、東日本大震災の年の…

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