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馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年

勝田友巳記者が、京都の撮影所と共に人生を歩んだカツドウ屋が見てきた映画戦後史をひもときます。火曜日更新。

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馬場正男と撮影所・京都カツドウ屋60年

/190 「大映」ひっそり消え

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 1986年4月末、馬場正男の古巣、大映京都撮影所が閉鎖された。馬場が辞めた83年以降も、貸しスタジオを主として細々とながら稼働していたが、ついに力尽きた。

 馬場は会社は辞めたとはいえ、撮影所にはよく出入りしていた。「いややったね。長いこと仕事したのに。東洋一と言われたA2のセットもなくなって。寂しい気持ちもあったし、まあしゃあないな、やっぱり、という諦めもありました」

 京撮の処遇は再建闘争時から議論となった。組合は管財人の閉鎖案に断固反対、存続を条件とした徳間康快に再建を託したという経緯があった。しかし今度は、組合側も閉鎖を認めざるを得なかった。再建闘争時の組合幹部が「あれ以来、京都には足を踏み入れられない」というほどの痛恨事だった。

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