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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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第77期名人戦A級順位戦 佐藤康光九段-久保利明王将 第19局の3

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揺れる形勢

 時刻は午後5時過ぎ。佐藤は上着を脱ぐと、無造作に盤側に置いた。

 [先]1四馬に代えて[先]4三馬は(1)[後]4一飛[先]3二馬[後]8一飛[先]4三馬で千日手。(2)[後]5三銀や(3)[後]5三金と打開する変化も後手有望で、先手芳しくない。[後]6五歩[先]同歩[後]6六歩[先]同金[後]3九角の筋もあり、ゆっくりできない先手は[先]1四馬~[先]2四馬~[先]2五飛を見せて局面を動かした。

 とっぷりと日が暮れ、窓から夕闇が覗(のぞ)く。久保がさっと香を成り捨てて[後]3九角と打ち込むと、佐藤の手がぴたっと止まった。[先]2七飛は[後]1七角成[先]同飛[後]同桂成[先]2二角[後]5三銀[先]5五歩が局後の検討で「ゆっくりされて自信がない」と佐藤。夕食休憩を挟む36分の長考で[先]2九飛と引いたが「だいぶ久保さんがいいですね」と今泉健司四段がつぶやく。棋士室の見解は後手よしだ。

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