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たしなみの文化考

/18 作家・望月諒子さんの手工芸 空っぽになれる至福の時

 <くらしナビ・カルチャー>

 今は、誰ともなしに編み、気休めに糸をよる。ミステリー作家、望月諒子(りょうこ)さん(59)は幼い頃から手工芸が大好きだった。

 秋の気配が色濃くなってきた先月下旬、神戸市内の自宅を訪ねた。応接間のテーブルには自ら仕立てた一対の「木目込(きめこみ)人形」が置かれ、壁にはデザインから考案したという数種類の刺しゅうが掛けられている。ソファには手作りクッションも。

 「母がプロの洋裁職人で得意先や衣料品店から注文を受けては自宅で高級服を仕立てていた。いたるところに色とりどりの布きれや糸があり、商業用ミシンやトルソー(マネキン人形の一種)に囲まれて育ちました」。父方の祖母は着物の仕立てを、母方の祖母も手芸は玄人はだしだった。

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