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航空乗務員飲酒

基準強化へ 国交省検討会、検査義務化も

ロンドンでの呼気検査でのイメージ
日航の呼気検査機器のイメージ

 日本航空の副操縦士(42)が、ロンドン発羽田行きの便に乗務する直前に基準を超えるアルコールが検出されたとして英国警察に逮捕された問題を受け、国土交通省は6日、航空乗務員の飲酒の基準を強化するため医療関係者ら有識者による検討会を今月中旬にも設置すると発表した。呼気中アルコール濃度の新基準の設定や、乗務前検査の義務化を検討する。

 また、国交省は日航に対し、今回の問題の調査結果と再発防止策を報告するよう指示。6日の閣議後の記者会見で、石井啓一国交相は「早期に検討会を開き、年内にも中間取りまとめが得られるようにしたい」と述べた。検討会では、道路交通法の酒気帯び運転の基準(呼気1リットル中0・15ミリグラム以上)よりも厳しい基準の導入などについても議論される見通しだ。

 日航の男性副操縦士は10月29日(日本時間)、ロンドン・ヒースロー発羽田行きのボーイング777に乗務する直前、英国法の基準を超えるアルコールが検出されたとして現地警察に逮捕された。

 英国の基準値は呼気1リットルあたり0.09ミリグラムだが、基準の10倍以上の0.93ミリグラムのアルコールが検出されたという。その後の血液検査でも、英国法の基準の9倍超の血中アルコール濃度だったことが判明している。

 日航では国内・国際線とも、乗務前に操縦士のアルコール検査を自主的に実施している。副操縦士も逮捕直前、ヒースロー空港内の事務所で一緒に乗務する機長2人の立ち会いのもと、アルコール検知器に息を吹きかけたが、反応は出なかった。その後、飛行機に移動するバス内で、酒臭いことに運転手が気付き酒気帯びが発覚。機長2人は異常を感じていなかったという。機長2人と副操縦士の3人が同乗する予定だった同便は、急きょ2人で運航。出発が1時間9分遅れた。

 アルコール検査をすり抜けたことについて日航は、検知器への息の吹きかけ方などが不適切だった可能性があるとみている。国内線では、機器内にストローで直接息を吹き込む新型の検知器が導入されており、再発防止のため、今月にも海外事務所にこのタイプの検知器を配備する。

 国交省によると、現行規定は乗務開始前8時間以内の飲酒を禁じているが、呼気アルコール濃度の基準値などは定めていない。また、日航や各航空会社は内規で8時間を12時間に強化したり、乗務前のアルコール検査を自主的に実施したりしている。

 操縦士の飲酒を巡っては、全日空が10月31日、機長の前夜の飲み過ぎが原因で国内線5便が遅延したことを公表した。

【花牟礼紀仁】

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